成果報酬型広告 いわゆるアフィリエイト
今日は株式のお話です。
マザーズにアドウェイズ [2489]が本日新規公開されました。アドウェイズという会社は、JaNetという成果報酬型広告を運営しています。詳細情報
①インターネット(PC)アフィリエイト広告事業
(PC版)成果報酬型広告システム「JANet」により成果報酬型広告(アフィリエイト広告)サービスの提供を手掛けている。06年4月現在の広告主数は約700、提携Webサイト数は約8万6000。
②モバイルアフィリエイト広告事業
(モバイル版)成果報酬型広告システム「Smart-C」によるサービスの提供を手掛けている。06年4月においての広告主数は約650、提携Webサイト数は約2万4000ある。
(2) 受託・その他事業
取引先等から情報システムの作成や構築を受注している。同社が作成・構築したシステムを、取引先に貸し出すことにより、システム使用料を収受している。
前期の連結売上高構成比は、インターネット(PC)アフィリエイト広告事業54.3%、モバイルアフィリエイト広告事業44.6%、受託・その他事業1.1%。
立花証券の誤発注により140万円公募価格の銘柄が147万円で寄り付いてしまったことでニュース性がありますが、次の2点から分析したいと思います。
1、アフィリエイト業界およびアドウェイズの業績分析
2、アフィリエイト業界でのアドウェイズの競争力
1、アフィリエイト業界およびアドウェイズの業績分析
LinkShareは楽天に買収され、ValueCommerceも業績が不透明なので、ファンコミュニケーションズとして上場しているA8の財務諸表を比較対照にもちいます。| 回次 | 第1期 | 第2期 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 |
| 決算年月 | 平成13年 3月 | 平成14年 3月 | 平成15年 3月 | 平成16年 3月 | 平成17年 3月 | 平成18年 3月 |
| (1)連結経営指標等 | ||||||
| 売上高 | - | - | - | 491,781 | 1,408,823 | 3,499,191 |
| 経常利益 | - | - | - | 1,969 | 100,284 | 465,846 |
| 当期純利益又は 当期純損失(△) | - | - | - | △1 | 55,862 | 287,414 |
| 従業員数 (外、平均臨時雇用者数)(人) | - (-) | - (-) | - (-) | 25 (4) | 43 (7) | 92 (24) |
| 第2期 (平成12年 12月期) | 第3期 (平成13年 12月期) | 第4期 (平成14年 12月期) | 第5期 (平成15年 12月期) | 第6期 (平成16年 12月期) | 第7期 (平成17年 12月期) | |
| 売上高 | 17,443 | 204,033 | 488,503 | 1,043,678 | 2,304,421 | 4,270,550 |
| 経常利益又は経常損失(△) | △101,695 | △114,691 | △76,378 | 24,741 | 302,753 | 765,882 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | △49,059 | △115,101 | △83,001 | 2,090 | 279,265 | 450,475 |
アドウェイズの第1~3期のデータがないのは都合が悪いから掲載していないようなので、調べたら第2期の売上げは1億3500万、経常利益700万、純利益500万。第3期の売上げは3億1100万、経常利益2200万、純利益1400万です。
収益
どちらの会社も2年前から売上げ2倍増です。しかし、アフィリエイトの事業形態を考えると売上げよりも経常利益に着目する必要があります。アフィリエイト経営における売上げは、広告主に請求する広告費用です。しかし実際にはメディアを提供してくれたアフィリエイターに広告報酬を支払う必要があります。一般に広告収入のうち、80%がアフィリエイタ、20%がアフィリエイト運営会社です。 そして、この最大の収益源である手数料の20%という料率は高すぎると言われています。今後料率は下降し5~10%まで下がると予想されます。競合
ネット物販は今後も成長すると予測されていますので、ネット広告費用も増えていくことに疑問はありません。しかし、アフィリエイト運営会社は事業参入リスクが低く、参入コストも安いためライバル会社が大量に出現しています。楽天やアマゾンのようにショッピングモールをもつポータルサイトもライバルになります。また、自前でアフィリエイトを実装しているショッピングサイトもあります。顧客
顧客の商材を分類すると、「アダルト」、「出会い」、「懸賞」、「美容・健康」、「ファイナンス」です。これ以外の商材も登録されていますが広告報酬や、クリック率、コンバージョン率のため、アフィリエイタが広告を掲載してくれません。「食品・飲料」などは商材として登録数が多いですが商品単価が安く、サイト作りも困難なため登録してもアフィリエイタが相手にしないのです。 現時点では顧客であるショッピングサイトはこの事実に気づいていないケースが多いです。アフィリエイター( 広告サイト)
アフィリエイター獲得費用は約1000円/人です。8万人アフィリエイターを集めるためには8000万の投資で実現可能です。しかし、実体は1%のアフィリエイターが90%広告成果を発生させている状態です。現状は優秀なアフィリエイタの獲得コストは上がっています。実際問題としてコンテンツに適応した広告を掲載しないと広告効果は低いため、広告に合わせたサイト作りのできる人間の奪いあいです。 そのため、Amazonにみられるようなサイト内容に自動適応した広告掲載手法をとっていくようになると推測しています。まとめ
今後、アフィリエイト運営会社は増加し、サービス内容での競争が激しくなる。特にアフィリエイト運営専業会社よりも、大規模ショッピングモールや、検索サービスと費用対効果の競争となります。 現在主流の会員制アダルトや、SPAMメールアドレス収集のための懸賞サイトなどの広告費用は頭打ちとなり、物販を中心とした広告費用が成長します。この際、アフィリエイト運営専業会社は他業種に比べて、顧客管理機能を有していないため劣勢です。 現在のネット決済10兆円から、2010年のネット決済予測値17兆円に増加すると予測されていますが、広告費比率が現在より高くなっていくことはありません。また成果報酬型広告の比率が高くなるという理由もありません。つまり、今後4年間で伸びしろは70%しかなく、その中で手数料を下げて競合と競争する必要があります。 今後の業績拡大の見通しは極めて厳しいです。2、アフィリエイト業界でのアドウェイズの競争力
JaNetはサイト機能としては優れています。私も実装する際に参考にしました。しかし、サイト機能は競争要素のひとつでしかなく、しかも重要は低いです。商品の質
広告主の質
アフィリエイトサイトの質
この3点が重要な要素です。
広告主のサイトデザイン、商品開発までコンサルティングしていく付加価値を作っていくことが競争力の源泉となっていくのですが・・・。楽天の事例をみても難しいところです。
市場調達した30億円を、現状顧客700社へのサイト改善費用につぎ込むのであれば成長していく可能性があります。1社400万あればサイトリニューアルできますよ。
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