IT産業とワイン産業

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欧米では、消費者はワインの質(システムの質)に対価を支払う

日本では、消費者はソムリエの質(SEの質)に対価を支払う

 

日本のIT産業はワイン産業にたとえると問題がわかりやすいです。(話を単純化しているために、誇張・単純化があります。)

ワインには一本300円のテーブルワインから、3万円のビンテージワインまで、同じアルコール度数のお酒に100倍以上の価値の差がついています。このワインの価値を決める要素は、シャトー(ワイン農園)が支配的です。

これは、ワインの価値を判断できる賢い消費者が、300円のワインには300円の対価を、3万円のワインには3万円の対価をつけるからです。

日本のIT産業をワインで例えると、気持ちよくなるためにワインを飲みたいだけの消費者に、ソムリエが「このシャトーはフランスの伝統的な製造方法とりいれたニューワールドの農園の・・・・」などと講釈がついて、300円のワインでも、3万円のワインでも、サービス料1万円がついてしまうといった具合です。

企業によっては、300円、3000円、3万円のワインを消費者が選べればまだましで、300円のワインしか選べないのにソムリエのサービスに1万円を請求する企業もあります。

ワイン産業の、シャトー・ボトラー(製品)、流通・卸、小売(販売)、消費者といった立場をIT産業にマッピングすると下の表のように対比できます。

 

日本では、ソムリエが高いサービス料を取るので、製品を提供する農園にはワインの質にかかわらず、300円しか支払おうとしません。当然、農園側は300円しかもらえないわけですから、質の高いワインをつくることを放棄し、300円のワインをいかに安く作るかといった方向にシフトしていきます。

これは、ソムリエを通してしか商品を買えない消費者に問題があるのです。レストランで食事と一緒にワインをとるのではなく、もっと農園のことを良くみて酒屋でワインを買ってください。そして、良いワインと悪いワインをつくる農園を覚えてください。

もっとも、日本国内ではワインをつくる農園自体がどんどん販売側に事業転換していて、肝心なワインは中国の農園から仕入れているありさまです。

IT産業の本質は製造です。ですが、今の日本のIT産業は単なる流通・販売業でしかありません。

 

 

・・・ユーザが欲していたのはワインではなかったのか?

矢野勉のはてな日記で指摘されていますが、

「泥のように働く」の元々の話がIPA討論会での意味合いと全然違っている

リーダーとしての資質は仕事でしか磨くことができない。うちの会社は入社したら完全なゼロからのスタート。平等に機会を与え、だれにも平安な道を用意するつもりはない。厳しくかつ戦略的に鍛え上げる。

まず入社して十年間は泥のように働いてもらう。はい上がる気力や苦しい時に周囲を思いやる気持ちを育てるには、どん底に突き落とすしかない。入社4年までに全員を海外に研修に出す。海外の若者がどれだけハングリーに働いているかを見てきてほしい。

毎日深夜まで会社にいろとは言わない。本を読み、人と会い、ものを考えることで知的能力を再生産する努力を続けることだ。大変ですよ。ついて来られない社員が出ても仕方ない。 (ソース)

 

・・・どうして丹羽さんの言葉っていつも間違って流用されるんでしょうね。いつか機会があったら一度お会いしてみたいものです、きっと強いリーダシップをもった方なんでしょうね。

 

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このページは、noguが2008年6月 7日 00:29に書いたブログ記事です。

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