テクノロジー: 2009年7月アーカイブ
今週の日経新聞をまとめ読みしていたら、GRIDYの全面広告が掲載されていました。
7/6 (月)の10ページ目に全面広告、ほんと驚きました。
日経新聞の一面広告って2000万円かかるんですよ。正直、ベンチャーが利用する媒体ではないので、「おおーーGRIDY順調ジャン!」とは素直に思えず、「おいおい、大丈夫かよ?広報マネージメントできてないんじゃないか?」って思います。日刊工業新聞でも300万円なんだけど、ディスカウントしてもらっているのかな・・・。
昨年あたりにGRIDYの話を聞いてから着目しているんですが、メディア露出やプレスリリース頑張っていますね。GRIDYの技術的要件や収益構造はいろいろと問題を内包していますがひとまずおいておくとして、なぜこれほど広報に力をいれないといけないかということを少し触れたいとおもいます。
GRIDYの仕組みは下図がわかりやすいです。

GRIDYは多数のクライアントPCのCPUパワーをかりるSETI@HOMEなどとおなじ構造をとっているため一定数以上のユーザが必要です。加えて企業に利用のアプリであるため、信用されていないといけないので、ブランド力が求められます。
おもしろいんだけど、この手のPC資源の受益者と提供者がことなるタイプの分散コンピューティングのインフラストラクチャーは、ボランティア以外は上手くいっている例がないんですよね・・・。
GRIDYのビジネスの最大の問題点は論理的には破綻している点です。
1. GRIDYの普及のためには無償提供するアプリケーションが魅力的である必要がある。また、GRIDYの提供するアプリケーションと同等の有償アプリケーションを使うコストが、社内PCの電源をいれておくコストより高くなくてはいけない
2. GRIDYのアプリが十分に魅力的であるならば、有償提供をおこない収益を得るべきである。
3. つまりGRIDYを有償提供するよりも多い収益をCPUリソースを利用する会社から得なくてはならない。
魅力的でないアプリであれば誰も利用しないし、十分に魅力的なアプリなら有償で提供するほうがビジネスモデルが簡単。なんでこんな複雑なビジネススキームをつくるのか理解できないです。
GRIDYのもつCPU、HDDリソースの分散コンピューティングインフラストラクチャーに十分にお客さんをつけることができるならば、コンピュータ提供側には現金で対価を払ったほうが、「魅力的なアプリを開発し続ける」というリスクを除去できて成功しやすい。
・・・なんだよなぁ。
会社はメインの事業では黒字をだしているようですが、このGRIDYの技術を旗にふって、ベンチャーからお金を出資してもらっています。
67,200,000円 (資本準備金57,300,000円)
株式会社ジャフコ
大和SMBCキャピタル株式会社
新規事業投資株式会社
VCから1億、オーナが1500万ってところかな・・・。
GRIDYの運営会社ブランドダイアログの役員の面々みると技術会社ってよりも、広告プロモーション会社って感じだな・・・。だからプロモーション戦略ばかり優れていて、肝心の事業根幹がぬるいのかな?
なんにしてもソフトウェアの保守管理コスト甘く見ている気がするなあ。
